みつわBLOG

新宿に咲くというゴッホのひまわりを求めて

ブログ冒頭ではありますが、まずは、能登地方を震源とする大地震により犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
今尚、全貌が見えないほどの大規模災害ですが、被災地域の安全が確保されることと一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。
弊社の加盟団体の会員企業様も大きな被害を受けていること、そもそも被災状況さえわからないということも聞いております。
地域の復興も含めて、いちものづくり企業として製造業の早期復旧もあわせて祈り願っております。


あけましておめでとうございます。

2024年もみつわブログよろしくお願いいたします。

 

さて、早速ですが、美術で習う有名な画家のひとり、フィンセント・ファン・ゴッホと聞いたら思い浮かべる絵画はなんでしょうか。

大多数の方はやはり「ひまわり」か「自画像」を思い浮かべるのではないでしょうか。

いわゆるこんな感じの絵画です。

 

しかし!そんな有名な”ゴッホ”も知っているし、高額で落札されたと噂の”ひまわり”も聞いたことがあるのだけれど、実物は見たことが無い。

 

ということで、お正月休みを利用して友人と新宿にあるSOMPO美術館で「ゴッホと静物画ー伝統から革新へ」の企画展を鑑賞してきました。(※SOMPO美術館に収蔵されているコレクションなので、常設展でも鑑賞が可能なようです。また、調べてみたら「ひまわり」はバブル期に当時の為替レートで約58億円という金額で落札されたそうです。)

 

高校の選択授業でなんとなく美術の授業を選択したことと同じで、美術館に行くのはなんとなく好きな私。

美術鑑賞への造形も特に深いわけでもないので、その美術館の雰囲気を感じつつ、描かれている主題やモチーフが好きか嫌いか、絵画として綺麗とか洗練されている感じがするなとか、これは家に飾ってみたいなとか、そんな稚拙な感想を携えながら鑑賞しています。

また時々は普段の印刷という仕事を思い出して、レイアウトが良いなとか、この色使いは斬新だなとか、なぜこの鑑賞順なのだろうなどの見せ方の部分にも考えをめぐらすことを楽しんでいます。

なので、ひまわりやゴッホの考察はできませんが、感想を一言。

実際に見た「ひまわり」は厚めに盛られた絵具で表現された花弁などが、抽象的な絵画のなかでその立体感を光らせていて、(植物として)本物のひまわりを間近で見た時に知った、遠目にはわからなかったあの真ん中の部分(管状花/かんじょうか)の集合体としてのグロテスクさ、が表現されて伝わってくるようでした。

教科書の写真や映像で見ただけではあまり伝わらない、「ひまわり」という絵画の実物で知り得た発見でした。

 

…。

 

この感想だけで締めくくるのも難なので、改めて少しゴッホのことを調べてみると、印刷にも密接な色の関係に着目し、捕色(いわゆる色相環で反対側の色)を用いて、モチーフを際立たせようと試行錯誤していたそうです。

今回鑑賞したSOMPO美術館の「ひまわり」は同系色で彩られていますが、アメリカ・フィラデルフィア美術館の「ひまわり」は背景が青に近い緑色で彩られており、捕色が用いられてるそうです。また、今回の企画展では、ひまわりのすぐ横にオランダのファン・ゴッホ美術館にある「アイリス」という作品が展示されており、こちらは、黄色の背景に紫や青と表現できる色の花が描かれており、大いに捕色を活用しているようです。

(画像はSOMPO美術館プレスリリースより)

 

ということで、そんな「ひまわり」を鑑賞後、美術館のあとにお正月休み最後の酒席(むしろメイン)のため、予算的に図録を買うことができず、記念にポストカードを購入して美術館を後にしたのでした。

一応、弊社のPRもしておくと、美術印刷ほど高精細ではないですが一般印刷の範囲で図録やポストカードの印刷が可能です。

過去にも、団体で展覧会を開くお客様の作品集(画集)やお客様が描かれたりデザインされたりしたポストカードの印刷、作品の撮影・印刷などを承ったことがございます。

ぜひ、興味がある方や制作をお考えの方、相談等があればお問合せください。

 

それでは次回更新まで。

 

P.S.一番気にいった作品はゴッホっぽくない白とグレーと青で構成された「石膏トルソ(女)/メナード美術館所蔵」という作品でした。

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